いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

瑞穂の国に生まれながら

先日、息子がこども園の行事で稲刈りをした。
園に勤める保育士さんのご実家にお世話になり
今年6月に田植えをしたお米の収穫である。

田植え、稲刈り体験は、年長さんだけの行事ゆえに、
当日、息子は、それは、それは、うれしそうに
そして、誇らしげに出かけた。
長靴を履き、手に鎌を持って
作業をとっても楽しんだ様子。

その日迎えに行くと
「楽しかったあ。。」としみじみ言う息子が
羨ましくなった。
なぜなら、私は、田んぼに入ったことがないから。。である。

瑞穂の国に生まれながら
これまで、主食であるお米は食べるのみで
それ以外全く関わったことがない。
この事実に、何だか、もう急に打ちのめされたのだ。
わっ、わたしは、この国に生まれて40数年
いったい、体を作る大切なお米のことを
何にも知らないではないか!!
田植え、稲刈りを経験した息子を
尊敬のまなざしで見つめたのである。

そして、昨日、その収穫したお米をいただいた。
今朝、早速炊いた。
普段は、分づき米に麦を入れて炊いているのだけれど
今朝は、何も入れない、真っ白のごはん。
息子が収穫したという付加価値のついたお米だけに
炊きあがると、わが家には朝から歓声があがった。

「おいしいねえ、おいしいねえ。」と言いながら
食べる家族の姿を目にすると
自分で育てた食べ物の有り難みって大きいなあと
つくづく思う。
お米にまつわる何かがあれば
きっと今回のことを思い出すだろうなあ。
田植えも稲刈りもしたことない母だけど
せっせ、せっせとあなたたちのために
ごはんを炊きますからね、と誓うのであった。