いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

TOKYO2 ~suica~

さて、東京に着いた、わが家族。
住む町と東京と何が大きく違うかと言えば
それは、「足」

普段の生活の移動手段は、「車」である。
電車に乗ることは年に数回(厳密に言えば電車ではない!!)
バスに乗るのは、よほどの時である。

都内の駅の改札口で、路線図を見上げ
運賃を確認するのに、時間のかかること。。
乗り換えに慣れず、非効率に歩く、歩く、歩く。。

学生時代にしばし、東京の環境に身を置いたというのに
頭の記憶も体の記憶も引き出しの奥深くにしまわれてしまっている。
それ以上に、東京という街のスピードについて行けないのだ。
どこからどう見ても、私たち家族4人は
「おのぼりさん」であった。

出張で時々、東京に行くことのある夫は
suica」を持っている。
だから、夫は、未就学児の息子を連れ、suicaを手に
スイスイと改札へ向かって行く。
私と娘はもたもたと切符を買って後を追いかける。
見かねた夫が言った。
「ねえ、キミらの分もsuicaを買えば?」

おう、そうか!!
suicaを持てば多少なりとも電車に乗るストレスがなくなる。
早速、私と娘の記名式suicaを買う。
ピッと改札を通る。
なんと、らくちんなのだ。
多少なんてもんじゃない、相当に快適。
これで、東京のスピードに少しだけ追いつけた気がして
うれしくなったのである。

suicaを手にスイスイと歩く自分が
若いときに東京を歩いた自分と重なり
ちょっとだけうれしかった。
あれから20年、あの若さはもうないけれど
あのときなかったものが今はある。
電車の中で手の中のsuicaを見ながら
時の流れを感じるのであった。

そんな私の隣で、初めて電子マネーを持った娘は
うれしそうにsuicaを手にしていた。

今回の旅行の私と娘のお土産は
このsuicaカードである。