「僕が、ママと結婚してあげるからね。」
息子は、ときどき、私に向かって言う。
うっ、うれしーー。
こんな言葉でいつまで母親を喜ばせてくれるのだろうかと
育児に期限があることをしみじみ感じていたそのとき
息子は、別の意味で、ママとの結婚の期限が差し迫っていると
直感したらしい。
先日、化粧を終え、鏡を覗き込む私の姿を
息子はまじまじと見据えながら
「もうすぐ、ママおばあちゃんになっちゃうね、早く結婚しなくちゃ!!」
なんとも悲しい発言をするではないか。
(シミ、しわ、白髪。。もう隠しきれないわあーー
けど、息子ったら、失礼しちゃうわねえーー)
そして、いつ結婚できるかなあとしきりに尋ねるので
「うーん、キミがもう少し大きくなったらね♡」と言うと
息子は突然、洗面所へと走って行った。
一体、何??と思っていたら
洗面所からピピッという音が聞こえるとともに
「ママーー、20.4キロだよおーー」との声。
おおーー、キミの大きくなったらは
そういうことかあ。。わははは。。
私は、こう答えた。
「30キロになったら、結婚してねえ。。」