いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

これって言った?それって聞いた!

最近、同じことを何度も言っている気がする。
いや、昔から言ってたんだけれど
その頻度がずいぶん高まったように思える。

それが、私ひとりではない。
夫とてそうである。
だから、わが家の夫婦の会話は
きっと同じことを延々と言っているはずだ。
そしてまた、この前も同じ会話をしたよなあと
お互いしっかりと気づいている。

夫婦だけならいい。
それが、他人に対しても同じことをしてしまう。
「これって、言ったっけ?」
「それって、聞いたよ」
会話の端々にそんな言葉が繰り返される。
あー、とうとう脳が老化しはじめた。。
もしや、若年性◯◯◯では。。
と不安になりかけたとき
あっ、昔も同じようなことがあったっけ?

あれは、長女が生まれて間もなくの頃だった。
急に物忘れが激しくなり、言ったことも、聞いたことも
したことも、されたことも
影も形もなく、忘れ去ってしまうことが多々あった。
その時も、若年性。。。ではと真剣に悩み
母に相談したところ。。

「あー、子ども生んで、忙しいから
余裕なくて、いろんなことが頭に入んなくなってんじゃないの~~」
と軽ーい答え。

そうだよ、そうだよ、と自分でもホッと胸を撫で下ろしていたら
母がさらにこう付け加えた。
「あなたさあ、それって今に始まったことじゃないよ。
こどもの頃からそうじゃない!!
言ったことも聞いたことも、すぐに忘れて
何度言っても、まるで初めてのような反応してたわよお!!」

えっ、えーー、そうなの?
私って、そういう人間だったの?
母の言葉を聞いたその時は、大きなショックを受けたけれど
脳の衰えをひしひしと感じる今
逆にその母の一言が私の小さな救いとなっている。
「これは、脳の老化現象じゃない、持って生まれた天然現象だ!」
そうやって、必死に不安を打ち消しているところである。