いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

久しぶりに泣いた

久しぶりに泣いた、、小説を読んで。

図書館に予約して、数ヶ月待って手にした「サラバ!」。
予約していたことを忘れかけていた頃
図書館から連絡が入った。
待ちすぎると、本への関心もかなり後退していたし
特に期待もせず、読んでみよっかなあという
軽いノリでページを開いたのだが。。

あっという間に、ぐいぐいぐいぐい引き込まれ
挙げ句には、夕食後、夫が食器を洗ってくれるのを
いいことに、ごはんを食べるとすぐに本を開いた。
しかし、読み進むうちに、残りのページが少なくなっていく
感触に、今度は、読むスピードをゆるめた。
サラバの世界から、去り難くなっていた。
けれど、とうとう、今しがた、読み終えた。

読み終えるのが寂しいと思った本に出会ったのは、いつ以来だろうか。
読んだ後、もう一度読みたいと思った本に出会ったのは、いつ以来だろうか。

思えば、本格的小説を読んだことがすごく久しぶりだった。
そう、「サラバ!」を読んで気がついた。
この数年、いわゆるハウツー本やエッセイばかり読んでいたことに。
小説の世界に触れ、違う価値観に触れることで
読後しばらく、揺らいでしまう自分を避けていたことに。
私は、知らず知らずのうちに自分を覆されることがないだろう本を
無意識に選びとっていたのだなあ。

サラバ!」を手元に置こうと思う。
もう一度、もう二度、もう三度、読みたい。