いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

好き嫌い

食べ物の好き嫌いは
おとなになれば
たいていなくなる。
なぜって、私がそうだったから。

ニンジンだってピーマンだって
大根だって椎茸だって
今ではすっかり食べられる。
ほら、無理して食べさせなくっても
いいのよ、と思っていた。

先日、とある子育て講演を耳にした。
いまどきめずらしい
とっても硬派な子育て論だった。
こどもを自立させるための
親の役割とは。。みたいな話。

その中で、心にずしっとくるものがあった。
「食べ物の好き嫌いは絶対にダメです。
食べ物だけではなく、好き嫌いが
他にも派生するのだから。。」

どきっっ。。。
そういえば、食べ物の好き嫌いは、ほぼなくなったというのに
人の好き嫌い、モノの好き嫌い
行動の好き嫌いをずっと持ち続けている。
そしてそれが、時に自分を苦しめる。

「したくなくてもしなくちゃならない」
「したくてもしてはならない」
この、人の世を生きるための必須能力を
身につけさせることが、親としての役割なのだと
講師の先生は説いた。

そうか、好き嫌いをなくしていく訓練は
生きるストレスを少しでもなくしていくこと
かもしれない。

翌朝、私は朝のお味噌汁に
息子の嫌いな水菜とわかめを大量に入れたのである。