いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

大人げないとは分かっていても

昨日、仕事から帰ってきた夫が
「はい、これ」と私に手渡した。
とらやの羊羹ひとつ。

職場でのお裾分けだろう。
とらやの羊羹は、食べずにいつも持って帰ってきて
私にくれる。
私は、羊羹が大好きだ。
とらやの羊羹なら、もうなおさらである。

「うわー。ありがとう!」と
思わず出た大きな声を聞き
息子が、すり寄ってきた。
「いいなあ、いいなあ、ちょうだいよお。」

ほかのものなら、はいどうぞと
息子にあげるところだが
ものがちがう、とらやの羊羹だぜい!!
ガキに食べさせられるものかい!!

「これは、だめ、だめ!!」と
私は、引き出しの奥深くに隠した。
大人げないとは分かっていても
これだけは譲れない。

今日の食後のデザートである。