いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

宮沢賢治

政治の世界もスポーツの世界も
嘘やごまかしがまかり通るような話ばかりでうんざりだ。

新聞を読んでも、テレビを見ても
陰鬱な気持ちになるばかりだ。

おとといの選手に引き続き、昨日の日大アメフト部の会見。
政権の森友、加計問題の常軌を逸した状況。
なんだかもう、ほんの少しでも
人間社会から遠ざかりたいと思った。

昨晩、私は自然と
本棚に一冊だけあった宮沢賢治の本を
手に取っていた。
薄汚れた人間を忘れ童話の世界に浸りたかった。

それなのに、それなのに
物語に出てくる「蜘蛛」も「なめくじ」も「狸」も
すべてがあの人、この人に見えてくる。

これまでずっとなじめなかった宮沢賢治
皮肉にも彼のお話の楽しみ方を
ようやく手に入れたのかもしれない。