いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

嘘つきは泥棒のはじまり

小さい頃、嘘をつくと
「嘘つきは泥棒のはじまりだよ」とよく言われた。

嘘をついたら泥棒になる。。
泥棒になっておまわりさんに捕まって
檻に入れられる。
お〜、こわい。。
それより、なにより
自分が泥棒になるなんて、絶対にイヤだ。

「嘘つきは泥棒のはじまり」は
嘘をつくことに対する罪悪感を植え付ける
格好のことわざ。
だから、子育ての必須アイテムだ。

でも、全く嘘をつかない人なんていないだろう。
小さな嘘や自分を守るための嘘をつくことがある。
友達の誘いを断るために
ありもしない予定を言うことも嘘にちがいない。

じゃあ、なぜ「嘘つきは泥棒のはじまり」を
子どもの頃、あれほど聞かされたのだろう。
それは、ついていい嘘とまずい嘘の違いを
自分の良心に従って育てるためなのかもしれない。

嘘をあらゆる角度から
良心で見つめていく訓練をすること。
これは、泥棒にならないための訓練なのだ。

ところが、今は、大人たちが、公の場で平然と嘘をつく。
嘘の分別能力の低さに驚いてしまう。

嘘つきは泥棒のはじまりを通り越し
泥棒が嘘をついているとしか、もう見えない。