いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

平和≠民主主義

生まれ育ったこの国は、民主主義国家だとずっと思っていた。
第2次世界大戦で敗戦し、新しい憲法を持った。
国民主権が謳われ、民主主義国家になったから
戦争もなく、平和な国になったのだと思っていた。

けれど、最近思う。
平和だから、戦争がないから、資本主義だから
そこそこ経済的に発展した国だから
それを民主主義だと勘違いしていたのではないかと。

平和であることと、民主主義は必ずしも一致しない。
たぶん、この国は
本質的な民主主義を未だかつて取り入れたことのない国なのだ。

今朝の新聞の一面トップは、森友学園問題の
大阪地検の不起訴判断。

不起訴になったことに腹立たしさと
怒りとそしてうんざり感がないまぜになった。

財務省の文書改ざんは
民主主義の根幹を揺るがす重大な事態だと
ずいぶん言われたのに
結局このていたらく。

政府与党が国民の声に耳を傾けず
捜査に期待した地検も起訴しない。
たぶん、この問題は民主主義を揺るがす問題ではない。
なぜなら、民主主義の何たるかを
政治家もお役人も
きっと誰も分かっていないから。

そんな人たちが司るこの国が
民主主義の国なんてあり得ない話だったのだ。

だから、国有地を不当に安く払い下げたって
公文書を改ざんしたって、国会で嘘を言ったって
起訴されるはずがないのだ。
だって、民主主義じゃないんだから。

だから、国有地や公文書という国民の財産に関わる
問題だって、地検は説明もしないのだ。
だって、民主主義じゃないんだから。

じゃあ、この国はいったいどういう国なのだろう?
新聞を読みながら、不思議な気持ちになった。