いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

あほだったら、どうすんの?

仕事を辞めた理由は一つではないが
数ある理由のうちの一つは
権力とはこういうものなのかと知って
愕然としたからである。

公務員というのは、法に則って仕事をする。
地方公務員だった私は、条例や規則に則って
仕事をするのが課された義務だった。

ところが、法律というのは抜け穴がある。
抜け穴が見つかるたびに、規則や運用が追加され
本庁から通知通達がくる。

法律の抜け穴を誰が塞いでいるのかといえば
本庁にいる課長なり、係長なり、担当者だった。

私はそのことを仕事をするまで知らなかった。
法律が法律そのものとして万全のものではなく
不都合が生じるたびに
その解釈をする人が
その時々の課長なり、係長なり、担当者であることに
こんないい加減なものなのかとびっくりした。

必要なこととそうでないことの色分けが
担当者の解釈次第でどんどん変わっていく。

本当にそんな運用でいいの?

どんなに疑問に思っても
本庁で決まったことに「かい」は異議を唱えることができない。

もし、なんかおかしいのではと尋ねてみれば
本庁は言外にこう言う。「お前ら「かい」の人間だろう」

権力の構造が問題というより
権力をもつ資質のない人間が権力を持てるシステムに

うーん、つまりは、
「本庁職員があほだったらどうすんの?」という
前提がシステムの中に全く組み込まれていないことに
呆然としたからである。