いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「待つ」仕事

専業主婦となって7年。
主婦に本腰を入れて思うようになったのは
主婦というのは「待つ」ことが仕事だということ。

専業主婦になるまでは
主婦というのは、家事や育児をこなすことだと思っていたが
あるとき、ふと気がついた。
1日の多くの時間を「待つ」ことに費やしていることに。

子どもたちの帰りを待つ
夫の帰りをを待つ。
家族の食事が終わるのを待つ。
家族がお風呂に入るのを待つ。

こういった毎日の終わりがある「待つ」もあるけれど
「待つ」ということを意識すらせず、主婦は「待っている」のだ。
それは、こたつに入って昼寝をしてても
ドラマを見てても、映画を見てても、お菓子を食べてても
ネットにはまっていても、本を読んでいても
主婦は「待っている」のだ。

例えば、子どもがけがをする、病気をする。
例えば、身内に不幸がある。
など、突発的出来事が起こって初めて
「待つ」仕事が視覚化されることになる。

外形的には、遊んでる、何もしてないと見えるのは致し方ないが
「待つ」という仕事は非常時に備えた極めて重要な仕事なのである。

そのことに気がついてから、仕事をやめ、専業主婦となって
家事以外何もしていないという自分の罪悪感はなくなり
今では、夫が働き、子どもたちが学校に行っている日中
昼寝しようが、本を読もうが、
これもまた「待つ」という主婦の仕事よっと思えるようになった。

あれ、これって、自衛隊と一緒ではないか。
災害時、有事のときに活躍する自衛隊
常に待機中でなければならない。
待機するのが仕事の一環であり
待機することが彼らの重要な任務であり
彼らが待機していることが、この国が平和であることの何よりの証拠なのである。
だから、中東なんかに派遣させては絶対にいけないのである。