いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

楽は怖い

仕事をやめ、専業主婦になってから
気付けば、毎日同じような服装をしている。

下は、デニムなどのパンツ。
上は、ニットやカットソー。

組み合わせを時々変えるだけで
基本このスタイルだ。

普段は買い物以外の外出もなく
人に会うこともあまりない。
多くの時間を家の中で過ごすし
家事をするには動きやすく洗濯できるのが一番(まるで子どもみたいだ)
なので、自然とこのスタイルができあがったわけである。

毎日着るものに悩まなくてよい「楽(らく)」に慣れてしまっていると
たまに外出する時、旅行する時、途端に私は固まってしまう。
どんな格好をしてよいのか、分からなくなってしまうからだ。

「楽」は怖いなと思う。
楽に慣れ、それが生活の中に定着してしまうと
いとも簡単に考えることをやめてしまう。

「考える」は「楽」と対極にある。
人間は楽な方に楽な方にと流れる。
だから、考えることをやめるのは簡単なのである。

自分自身の着るものでさえこの始末なのだから
考えることをやめた人間に
突然非日常的なことが起こったら
その時彼らのとる行動は、おそらくフリーズのはずである。。

東日本大震災以降にこの国におこるさまざまなこと。
原発事故、豪雨や台風などの自然災害、拡大する格差に貧困
止まらない少子化に回復しない経済、無能な政治にそれに追随する官僚組織。
そう、今はコロナウィルス。。
それらの解決が先送りされ、状況が悪化し、将来の展望が見通せないのは
私たち日本人がもうずいぶん前から
楽に慣れ、考えることをやめてしまった結果であろうと思う。

楽は怖い。