いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

底意地

昨日、岩田健太郎先生の外国人特派員協会の記者会見をネットで見た。

英語での会見だったので、はっきり言ってよく分からなかったが
外国人記者たちと岩田先生のやりとりの雰囲気だけは
画面を通して伝わってきた。
それは、世界がコロナウィルスにいかに関心を持ってるかということ。
医療者の伝えたいことを
ジャーナリストがどう伝えるか。
情報が発信される前の緊張した時間がそこにあった。

岩田先生の記者会見のその映像の横で
いろんなコメントがわき上がってくる。
なるべくそれを見ないようにしていたが
どうしても目に入ってくる。
そこにわき上がっていたのは
日本人の底意地の悪さだった。

「底意地」

意地に底をつけるくらいだから
これは普段は人目にさらさないものだろう。
良くも悪くも自分を形作るものである。
それをそうそうに表に出すのは
自分の手の内を人に見せること。
つまり、自己管理能力の欠如であり
生命体としての自殺行為である。

岩田先生の毅然とした会見の横で
わらわらとわき上がる無責任な日本人の底意地。
この対比に、吐き気がした。

国が滅ぶのは人心から。
わらわらとわきあがる日本人の底意地の悪さに
この国は本当に滅ぶのかもしれないと思った。

昨日の会見は、その歴史の一幕だったような気がする。