いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

覚悟の読書


私の読書は、かなりの乱読、多読である
本を買うときも、図書館で借りるときも、気に入ったもの
目についたものは、とりあえず手に取ってみる。

数冊の本を並行して読むこともしばしば
だから、よほど気に入った本以外は、内容があんまり
頭に残っていない

だけど、、数年前、桐野夏生の「グロテスク」を読んだときは、
私の中に、雷鳴轟き、地が揺れ、津波が襲うがごとき、衝撃が走った
本を読み出した途端、逃げたくても逃げ出せない感覚。
一気に本の中に吸い込まれていく。
読み終えた後の数日の疲労感なんて、初めての体験だった

人間の心の中の「臭い物にはふた」的なものを、これでもか、これでもか
とまざまざと見せつけられて、小説に翻弄されるなんて。。。
ホントびっくりした

あまりの疲れに、この疲労感からなんとか抜け出したーーーいと。
それには、もう自分の今の気持ちを外に出すしかない
そこで、読後の感想をネットの本屋さんの書評ポータルに投稿したりもした。
(うっ、これも初めての経験だった

すっかり桐野夏生の小説の魅力にはまってしまった私は
あれから彼女の本を数冊手に取った。

どの小説にも、読後数日間は、翻弄され、くたくたに疲れてしまう。
でも、彼女の描く世界に引き込まれてしまうんです