いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

男に、なる!!

毎日、へとへとである。
夜、ひととおり家事が終わった頃には
髪は乱れ、化粧は落ち、口角が下がってしまった自分がいる。
ハーーーーッと、大きなため息がでる。
今日も、息子を追いかけ回して一日が終わった。

朝から夜まで、むやみやたらと家の中を走り回る。
トイレへ行きたくないと、泣き叫ぶ。
おふろから上がると、パジャマを着たくないと逃げ回る。
気に入らないと、そこが道の真ん中であろうが、脱力し、寝そべり
てこでも動かない。
買物へ行くと、店内中走り回り、まるで、鬼ごっこ
最低限の人間生活をさせるため、毎日毎日、彼を追いかけ回している。

さて、いったい、この生き物は、何者なのだ??
生物学的には、ヒト科のオスのはず。
だけど、毎日のこれらの行動を見てると
人間でもないし、男でもなさそうな気がする。
いったい、何だろうか??

娘が小さかった頃。
女の子としては、活発なほうだったと思う。
追いかけ回したこともあったはず。
けれど、トイレに行くこと、着替えること、その他生活の諸々のことで
手を焼くことはなかったような気がする。
こちらの言うことを理解し、期待に応えようとする。
人として、生活するスキルを小さいながらに備えていた。
彼女は、小さい頃から、人間であり、女であったように思う。

以前、こんな文章を読んだ。
ヒトが受精をし、生命体となった時、そのすべては女性。
生命体が成長する段階で、男性となるものがある。。。

今の息子は、人間でもなく、男でもなく、きっと
ただの「コドモ」なのだ。
彼は、今「コドモ」時代を謳歌している。
そしてこれから成長していくにつれ、男としての性を意識し、受け入れ
覚悟をし、一生をかけて「男になる」のだと思う。
そのことは、「女になる」必要のない女の私には、理解し難いことである。
息子は、母親にとって、まさしく未知の生物なのである。

お風呂にはいり、ハイテンションで、ふとんの上で
転げ回っている息子を見ながら、
「そんなの手に負えなくて当たり前じゃないのおーー。」と
ヘトヘト感もちょっと和らいだのでありました。