いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

思い込み

ずっと丸顔の童顔だと思ってた。
3人兄弟の真ん中。
姉と弟は、丸顔の童顔。
その二人を見て育った私は、私も同じ顔だと思っていた。

確かに似ているのだ。
姉弟だけあって、顔のパーツや微妙な配置は特に似ている。
写真に写る私の笑った口元やうつむいた目の感じに
ふと姉や弟の表情を覗き込む気持ちになる。

だけど、実は、私だけちょっと違うことに
ここ数年ようやく気がついた。

「あんたは面長で老け顔だよね。」
えーー、そうなの?
私は丸顔で童顔じゃないの。

ずけずけものを言う友人の言葉に
驚かされた。
その日、まじまじと鏡に我が顔を映す。
目から口元までが間延びし
ほおが縦にイヤに長い。
どう見ても積極的な面長である。

はーーー、そうだったのか。

それまで、かわいい感じの服が好きだったのに
面長老け顔に合わせ、タイトでシャープな服を着るようになった。
カラフルなものが大好きだったのに
黒や白やグレーやベージュや
大人っぽい落ち着いた色を選ぶようになった。

昨日髪を切った。
面長をカバーするスタイルは
老け顔もちょっとカバーしてくれた。
そして、明るい服を着たくなった。

まだ若いのよと思い込みたくなった。