いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

TOKYO9 ~羽田空港~

旅行最終日に、息子が熱を出した。
最終日とは言え、この旅行、1泊2日なのだ。
つまり旅行前半終了時点でのダウンである。

しかし、急な発熱、というわけではない。
旅行前日に、息子は既に熱を出していたのだ。
出発前日の金曜日、こども園から「お熱がありますので、お迎えお願いします。」との
電話を受けた。
「えー、マジか~、これで旅行は、無理か~!?」と
半分、あきらめかけていた。

病院に行き、検査をしてもらったが
インフルや溶連菌などの感染症ではなく
ただの「のど風邪」でしょう、とのこと。

「もしや、旅行に行けるのでは。。」
キャンセル料もったいなさに
母は、旅行へのかすかな望みをつなげたのである。

その日の午後、うんうんうなりながら
お布団にくるまる息子に
「大丈夫、大丈夫、アナタはきっと熱が下がーる」
と幾度念じたことか。。
こんな独りよがりの母を、息子よ、許しておくれ。

その私の願いが叶ったのか
はたまた、「飛行機に乗りたい!」という
息子の熱意が通じたのか
翌朝、熱は下がり、検温すると36度台の平熱に!
ウッソー、ヤッホー、これで旅行に行ける!!と
小躍りしたのだった。

そうして強行しただけに
息子のこの状況は、容易に想像のつくものだったのだ。
旅行中の東京の気温は低く
人ごみ、移動、慣れない場所、
病み上がりの息子(イヤ、イヤ、確実に病中だって。。)にとって
どれほどストレスがかかったのだろう。
ごめんね、ごめんね、と謝りながら
でも、飛行機にのれてよかったよね
とあくまでも、自分を肯定する母。
息子よ、許しておくれ。

しかし、状況は、悪化の一途。
熱が出て、咳はどんどんひどくなり、息苦しそうな息子。
もうこれ以上、引きずり回すわけにはいかない。

迷った私たちは、観光をあきらめ
早々に羽田空港へと移動した。
そうして、出発までの5時間を
到着ロビーのベンチで過ごしたのである。

おかげで、結構、羽田空港詳しくなったわ。
ありがとう、息子。。。。じゃなかった!!
いやいや、ほんと、ごめんね、息子。