いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

メガネっ子

先日、息子の卒園式のビデオを見てもらおうと
実家を訪れた時のこと。

日曜日の昼下がり、私の母と祖母と一緒に
ビデオ映像を眺めた。
「かわいいねえ」
「しっかりしてきたねえ」
「おりこうさんだねえ」
随所で感想を言いながら見ていた母が
急にひとりの子に釘付けになった。
「メガネの子がいるんだねえ。この子かわいいねえ」

途端、母は、そのメガネっ子に夢中になり
画面にその子の姿を追っては、その一挙手一投足に
「かわいい、かわいい」を連発する。
(あのさあ、アナタの孫のビデオなんだけど。。。)

そう言えば、昔から、母は子どもがメガネをかけている姿が
好きだったように思う。
確かに、小さな子どもがメガネをかけているのは、かわいい。
でも、母は、普通の人以上に、メガネっ子に反応する気がする。

街でメガネっ子を見つけては、「かわいい」
テレビでメガネっ子が出れば、「かわいい」
孫の卒園式でさえ、メガネっ子に夢中になるのである。

果たして、母は、その事実に気づいているのだろうか。
自分がメガネっ子愛好家であることを。。

私の姉は、小さい頃から目が悪く、早くからメガネをかけていた。
私もまた、大きくなってからメガネをかけるようになった。
こんなに近くにメガネっ子が揃っているというのに
わが子には、決して目もくれようとしない母なのであった。
(当たり前かあ~~)