いつも買物に行く道の途中で
必ず会う老夫婦がいる。
60代後半くらいだろうか
いつも連れ立って買物へと向かう姿がある。
その人たちを見かけるようになったのは
たぶん1年くらい前。。
見かけるようになった当初は
「年をとって、夫婦仲良く
散歩しながら買物に行くって幸せそう。。」
と微笑ましく見ていた。
普段は、運動不足解消もかねて
なるべく歩いて買物に行くようにしているけれど
雨が降れば、車で行くし
時間がなかったり、歩きたくない気分の時は
自転車で行く。
けれど、そのおじいちゃんおばあちゃんは
雨の日も風の日も、延々と歩く。
毎日、判を押したように
同じ歩幅で黙々と歩く。
課された使命のようにズンズン歩く。
だんだん、その姿にうっすらと不安を覚えるようになってきた。
夫が退職して、家にいるようになり
毎日毎日、私の買物につきあうようになったらどうしよう。。
幸せの形に見えた老夫婦の姿は
今では、私に恐怖を植え付けている。
ぶるぶるぶる。。
夫には、なるべく長ーく働いてもらわねば。。
たまの休みに一緒に買物に行くのが
今の私の老後の希望である。