いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

2年越しのモヤモヤ

2年前、娘が中学3年のときのこと。
夏休みに、高校受験のための面談が
中学校で行われた。
先生と私と娘のよくある三者面談。

そこで、こう言われた。
「塾に通わなくて、大丈夫ですか?」

先生から突然放たれた言葉に
不思議な気持ちになった。

えっつ!?ここって、学校でしょ!?
学校が進路指導しないわけ?
学校が受験指導放棄するの?
えっつ!?学校って生徒に何を教えてるの?

頭の中で、「学校」の2文字が
ぐるぐるぐるぐる回り続けた。

まるで、運転免許とるなら教習所でしょ!?
みたいにサラリと出てきたその台詞を
私は、いつまでも飲み込むことができなかった。

それまで当たり前に思っていた
学校=「学びの場」を
その言葉は、否定した。
学校への普通の期待は
もはや普通ではなかった。

これって、私の勝手な期待だったんだろうかなあ。。
今は、先生たちの長時間勤務が問題になっているし
部活動やら保護者対応やら文書報告の増加で
忙しいことも簡単に想像できる。

でもさあ、、だからって
じゃあ、塾へっていうのは
どういうものでしょうか。。

それも、娘が志望した高校は
地元の公立高校だったし
成績だって、特段問題もなかった。
塾の先生しか教えられないような
特別な受験指導なんか必要ないはずだと思うけど。

娘は、無事、希望していた高校に合格し
充実した学校生活を送っているが
私は、いまだに時々
この三者面談のことを思い出して
もやもやした気持ちになる。

というわけで、今更ながら
「塾へ。。」と言った先生の真意を
想像してみた。

「オレは、部活の指導もあるし
研修だって行かなくちゃなんない。
クラス40人分の成績をデータ化しなくちゃなんないし
たまには、文句言ってくる親もいるし
たまには、悪さやらかす子もいるしでさあ。
めっちゃ、忙しいんだよね。
つまりはさあ、忙しくって、忙しくって
受験のために補習なんかしてる暇ないんだよなあ。。
この安月給でどれだけ働かせようと思ってんの!!
自分の子どもでしょ。。
お宅で責任とってくんなきゃさあ。。
んなの、やってらんねえよお。。
てなわけで、勉強は、学校ではなく、塾のほうでお願いします。」

勝手に想像したというのに
なんだか、もやもやを通り越し
むかっ腹まで立ってきた!!

むかっ腹がたったついでに
こう言い返す自分の姿まで想像した。

「んなもん、こっちもやってらんねえよ。。
というわけで、塾に通わせます」

なんだか、ちょっぴり、すっきりした。