いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

オニババ母さん

もともと短気な私は
怒りの沸点が低い方だと思う。
だから、すぐに怒り出す。

沸点が低いために
さらに沸き立つまでの時間が加わり
怒りの感情に持続性までもたらしてしまうという
悪循環。

怒り出し、ひとしきり怒って、怒り終え
そしていつも、ハーッとため息をつく。
また、やっちまったよお〜〜。

もともと短気な私は
過去の自分と比べて
最近、怒りの沸点がますます低くなってきた。
ほんのちょっとの加熱で
すぐに沸点に達してしまう自分が
本当にやだ、やだ。
だけど、自分のことがいやだと思うのもイヤなので
都合よく、自分の中では更年期のせいにしているが
怒りの対象は、たいてい子どもなので
「ママは更年期だから。。」との言い訳も通じず
子どもにとっては、ただのオニババと化している。

ときどき、息子は
私が怒ったときの真似をして面白がる。
息子の真似る私の口調や表情は
オニババ以外のなにものでもない。

自分でも怒るときのみっともない感じは
なんとなく分かってはいるものの
いざ真似をされると、恥ずかしさが倍増する。

そして、こう宣言する。
「ママは、もう怒らないって決めたからね!」

しかし、その約束の持続性はきわめて短く
今朝もまた、息子を怒ってしまった。

オニババに見送られ、息子は半泣きで登校した。
息子を見送った後、誰もいない家の中で
オニババは深くうなだれた。