いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

戦闘シーン

夏休みと冬休みには
長男と一緒に映画館へ行く。

息子が見たいという映画につきあう。
妖怪ウォッチクレヨンしんちゃんドラえもん
そして、この冬休みには、ドラゴンボール超を見た。

息子が目をきらきらと輝かせて
スクリーンに夢中になっている間
気づけば私は、うとうとしている。
映画が終盤に差し掛かった頃
ハッと目を覚まし
何事もなかったかのように見るのだが
私が居眠りしていたのは
息子にはバレバレで
「また寝てたよね〜」と言われる。

だって、眠いのだ。眠くなるのだ。
戦闘シーンになると。。

えい!!、やあー!!とーーー!!
画面の色彩がぐるぐると変わり始め
登場人物の動きが激しく、空を飛び交い始めると
私のまぶたはくっついていく。

これのどこが面白いのか
私にはさっぱり理解できないのだが
息子は、もうそれはそれは、釘付けだ。
いや、息子だけではない。
劇場中の子どもらが吸い込まれるように見ている。

蹴ったり、殴ったり
相手と闘い、相手を打ちのめし
登場人物に自分を投影し
勝った負けたの感覚を共有する。

人間に備わった「闘争本能」を
バーチャルの世界で満たしていく。
子どもたちからは、そんな空気を感じてしまう。

満たされた闘争本能が
現実世界でなりを潜め
彼らが仲良く、穏やかに暮らせるというのなら
息子が望めば、私はいついつまでも映画をご一緒するつもりである。