先日、美容院に行き、初めての美容師さんにカットしてもらった。
髪を切りながら、その美容師さんがこう言った。
「多いですね〜」
私の毛量は、多い。
ショーットカットの頃は
かなりの頻度でカットしなければならないほどの
ボリューム感である。
今は、肩までのばし、結んでいるので
それほど頻繁に切る必要はないが
それでも、のびてくると
自分でも頭が重いなあと思えてくる。
こどもの頃は髪が多いことが
とても嫌だった。
髪がさらさらとはほど遠いから
髪がまとまりやすそうな
セットしやすそうな
毛量の少ない友達がうらやましかった。
それが今では、髪が多いと言われると
ちょっと嬉しい。
薄毛に悩む人や
髪のボリューム感を出したいと
カットやパーマやウィッグで
工夫を凝らしている人に比べ
いやでもボリューム感をだしてくれる
自分の髪に感謝である。
短所は長所。
時を経てそれがとてもよく分かるときがある。
自分の個性がそのまま生きる時がやってくる。
大げさだけど、生きてきてよかったなんて思えるのは
案外こんなことだったりする。
長生きは、自分が自分を認めるためにあるのかもしれない。