いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

選曲

あの緊張の瞬間まで、あと2ヶ月

趣味で通うピアノ教室の発表会が、4月にある。
2年に一度。地元で一番、音響のよいホールでの発表会。
観客席は、ピアノ教室のこどもたちと
そのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんたち。

そして、そのホールで、ただただ、練習したピアノ曲を弾くだけ、、、である。
それだけ、、のはずなのに、、、
鍵盤に触れる手は震え、ペダルを踏む足は震え、
オクターブを間違え、楽譜を見誤る

そんな経験が、今回で4回目。
学生時代を卒業してから、極度に緊張するという経験からずいぶん遠ざかっていた。
おとなになってから味わった、これほどまでの緊張感。
その魔力に、はまってしまったのか、、それとも中毒症状をおこしてるのか。。。
いやだ、どうしようという気持ちとともに
楽しみにしている自分がいる

さて、今回の発表会で弾く曲は、リストの「愛の夢
教室の先生は、発表会では、「弾ける曲」ではなく「弾きたい曲」をという方針。
背伸びをすることが大切なのよ、、、と

これを弾きたいという曲が、特にない私は
毎回、先生が選曲してくださる。
「あなたにぜひ弾いてほしいわーー。」と
褒め上手、のせ上手の先生は、今回「愛の夢をあなたに」、、、、と。

えーえー、チェルニー40番を何年も、ぽつぽつと弾き進めているのにーーー
「先生、リストなんて、私、弾けますかーーー
「大丈夫、大丈夫、弾けなかったら、その部分は飛ばしちゃえばいいのよ
不安をよそに、そんなことをさらりと言って退ける先生が
ちょっと恨めしくなったりして。
けれど、「あなたに、、ぜひ、、」なーんて言われたら、がんばるしかないわあ
豚もおだてりゃどこまででも上って行くことを、ホント承知している先生である。

今回は、リストの曲だったけれど、
過去には、ドビュッシーショパンの曲を選んでくださった。
やはり、「あなたに、、ぜひ、、」との決まり文句で。
そういわれた私は、そっかあ、私はそれらの曲の雰囲気を漂わせているのかしら
一瞬、勘違いしてしまったけれど、、、
要は、私の指のタッチがそれらの曲に合っているということみたい、、
ははは、ちょっと残念

どちらかと言えば、激情型の性格の片鱗をもつ身としては
いつか、ベートーベンやシューマンを弾きたいなあ、、と思っている。
でもでも、繊細で可憐なモーツアルトの曲も弾いてみたい

先生にそう言ってみたところ、
「そうですね、ベートーベンなんかも結構いいかもしれないですね
だけど、モーツアルト
モーツアルトは、和音が少ないので、間違うと目立つのよねえ

おーー、私の実力と見栄えと、諸々のことをちゃーんと勘案されてるのねえ、先生
あーー、だけど、ちょっとショックだわあ