いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

魔法使い

今朝、食事を終え、床の掃き掃除をしていたら
リビング窓が汚れていることに気がついた。
最近の雨続きで、窓の外は土ぼこりが
内側は手あかがいっぱい。

気になったが最後、ほうきをクロスに持ち替えた。
クロスを水で少しぬらし、窓をふくと
キュッ、キュッ、キュッと音がした。
窓ふきをする横で遊んでいた息子が言った。
「小鳥さんが鳴いてるのかと思ったよ。」

あー、こどものこんな言葉に弱いんだよねえ~。
息子よ、すべてのキミの悪事は水に流そう。
そんな感性を持ったキミを叱った母がアホであるよとまで
思ってしまいそうになるのだ。

これは、もう一種の魔法である。
こどもはみんな魔法使い。
無色透明の言葉を操る魔法使い。
大人は、それにすぐに引っかかってしまうのだ。
それも、いとも簡単に。

けれど、そんな魔法をいつまでも使ってほしい。
そして、いつまでもその魔法に翻弄されたいと
願う朝なのであった。