いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

自然治癒力

長男が学校から帰ってくると
「今日は学校どうだった?」と尋ねることにしている。

彼にとっては、毎日毎日同じことを尋ねられて
あーまた、今日もか、なんて思っているだろうけれど
まだまだ小学1年生だし、母として心配なのですよね。

答えは「楽しかった」か「ふつう」のどちらかである。
イヤなことがあったことは、滅多に言わないところが
男の子であろうか。
しかし、そういうときは、楽しかった時やふつうの時以上に
はっきりわかる。
言わなくても、表情や態度に表れるからだ。

入学してしばらくは、そういうとき
ちょっとどきまぎして、大丈夫だったかなあ
何があったのだろうと、息子を質問攻めにしたり
根拠のない励ましをしていた。
けれど、幼い胸に抱いた思いを
上手に言葉にすることなど
1年生にできるわけもなく
(できたら、逆に心配だし。。)
息子から聞き出したことが
正確だなんて保証などないのに
悲しいかな、母というものは
そのあいまいな言葉にさらに悩みを深めてしまうのだ。

というのに、しばらくすると息子は
自然と落ち込みから回復しており
考え巡らす私を
「えっ、ママ、何、悩んでの?」という目で見るのだ。

こういうことが続くうちに、さすがの小心者のネガティブ思考の私も気がついた。
この時期のこどもってやつは、なんという早さの
自然治癒力を持つのだろうと。

だから、最近は、「楽しく」も「ふつう」でもない
表情で息子が帰ってきても、彼の自然治癒力を信じるようになった。
そして、大人の言葉で回復させようなんて
思い上がりをちょっと捨てることができた。
そのかわりに、そういう時は
即座に、彼の好きなアイスやシュークリームなどを
テーブルに用意する。

あらあら、もうすぐ、息子が帰ってくる時間だ。
さて、今日は、冷蔵庫のシュークリームの出番はあるかなあ?