いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

本物とは何だ?

楽しみにしていたドラマ「下町ロケット」が始まった。
じっくり見たいドラマは
シーンのひとつも見落としたくないし
台詞のひとつも聞き落としたくない。
だから、録画して、ゆっくり見る。
それがまた、見る楽しみを倍増させるのだ。

おとといの日曜日の昼下がり。
録画していた初回2時間を
胸躍らせ見ていた私の隣で
小学1年の長男も画面を眺めるとはなしに
見ていた。

キミみたいなチビには、まだまだこのドラマの
おもしろさは理解できないだろう、ハハハ!!
これが大人の楽しみと言うものさ。。と
息子に向かって心の中でつぶやいていたら
彼が突然、ぼそっと一言。

「あのさあ、このひと、僕には女にしか見えないんだけど!!」

なっ、なぬ!?
度肝を抜かれたとはこのことだ。
息子は、このドラマでそんなところに着目していたのか!?

彼が女にしか見えなかった人、それは
ピーターこと池端慎之介であった。
その男性弁護士役が、息子には女性にしか見えなかったそうである。

その俳優の背景を知っているだけに
そのことを知らずに発した息子の純粋な一言に
私は、なぜか、ひどく動揺し、そして、心揺さぶられた。

男性役を演じても、隠し通すことのできない
にじみ出る女性感をもつ池端慎之介という存在の本物感と
その本物を見破ったこどもの目。
うーん、上手く言えないけど、なんか、なんか感動したのである。

あれ!?
ドラマ見てて、なんか、感動するところが違わなくない!?
そんなツッコミを入れながら、ふたたびストーリーへと引き込まれたのだった。