いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

半熟たまご

先週の金曜日のこと。
その日は、高校生の娘は学校の文化祭の
代休日で、休みの日だった。

高校生になって、急に忙しくなった娘とは
ゆっくりとおしゃべりする機会が
ずいぶん減った。

だから、土日の学校行事の関係で
平日が代休になったときは
娘とふたり、ゆっくりとおしゃべりをする
絶好の機会なのである。
家の中では、話もはずまないので
いつもお昼にでかけることにしている。

そういうわけで、今回も
娘とお昼ごはんに出かけたのである。
ランチのお店も
いつもは「どうする?どこにする?」と
なかなか決まらなかったりもするけれど
今回は、偶然に、私も娘も
「久しぶりにファーストフードのハンバーガーが
食べたいね〜」と意見も一致し
お昼前に早々にお店へと向かった。

さて、ハンバーガーを注文し、テーブルへ。
ハンバーガーをかじりながら
おしゃべりに興じようかと思った瞬間
私は、凍りついた。

「え〜、半熟じゃ〜ん。。」

私は、パテの上に目玉焼きがのってる
ハンバーガーを注文した。
その目玉焼きが半熟なのである。

外食のとき、私は、丹念に焼いてあるものを好む。
どんないいお肉だとしても
レアよりこげていた方がいいと
心から思っている。

なのに、ファーストフード店の
たまごが半熟だなんて。。

私の頭の中は、もう半熟たまごのことでいっぱい。
違うものを注文すればよかったと悔いたり
食べなかったらもったいないし〜
食べるべきだよな〜と迷ったり。

そう、私の心は、すっかり半熟たまごに独占されていた。
それが、おいしかったのか、おいしくなかったのか
もちろん、ちっともわからなかった。
せっかくの機会だというのに
目の前の娘とも会話も上の空だった。
もう、とにかく
「お腹がいたくなりませんように。。」と
必死に願って食べたランチだったのである。