気がつけば、8月も中旬。
8月の大きな行事が終わり
私の気持ちは、軽やかに秋に向かっている。
なぜ、軽やかに?
それは、私にとって
1年の中で、一番気が重いのが
この8月だからである。
8月は何と言っても、泊まりがけの「帰省」が待っている。
結婚してからの恒例行事だ。
今年で18回目だというのに
まだまだ、すんなりといかない。
気持ちの中でいつも葛藤がある。
「行きたくない!!」という気持ちと
「行かなきゃまずいよなあ」という気持ちがせめぎあう。
お盆のときに、病気にならないかなあとか
信じられないような急用が入らないかなあとか
頭の中はもう、学校をさぼりたい中高生である。
頭の中の妄想が、現実になることはなく
毎年、同じようにその日がやってくる。
荷物を積み込み、車に乗り込み、いざ実家へと出発する。
それでも、まだ、私の気持ちは滅入ったままだ。
心の中でハーッと大きなため息をつき
車中はほぼ無言で過ごす。
しかし、夫の実家へ到着すれば
覚悟も決まる。
私は、不機嫌モードをオフにして
機嫌のよい嫁を演じることに集中する。
「こんにちは〜。ご無沙汰してました〜」
いそいそとエプロンをつけ
お盆行事のお手伝いをする。
私も大人になったなあ〜。