いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

大丈夫じゃない大丈夫

子どもを育てていると
いろんなことにハッと気づかされる。

「大丈夫じゃない大丈夫」も
この気づきのひとつだ。

私には、娘と息子がいるが
ふたりと話していると
人って核心部分は必ず外して
話すものなんだなと分かった。

多くの場合、それは意識的というより
無意識のように思える。
いや、もしかしたら
核心部分を意識の外に追い出しているのかもしれない。
見えないように核心部分を何かに覆い
そのまわりをぐるぐると回っている
子どもたちの頭の中が
透けて見えるように感じることがあるからだ。

それが分かってから
子どもがいう「大丈夫」という言葉が
とても気にかかるようになった。

子どもが元気がないとき
落ち込んでるように見えるとき
学校でなにかあったのかな?と感じるとき

「どうかした?」「何かあった?」と
子どもに尋ねるとする。
こういう場合、何があったと具体的に
話してくれるときは、まずOKだと思っている。

注意しなければならないときは
子どもの口から「大丈夫」という言葉が出てきたとき。
子どもが「大丈夫」という言葉で
話題を遠ざけようとするとき
大丈夫の言葉の陰に隠れる
「大丈夫じゃない」という声にならない声を
聞くことが大人の責任だと
子育てをしていて、強く思うようになった。

昨日、学校から帰ってきた息子が
大丈夫じゃない「大丈夫」を発した。