いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

解放されるはずが

おとといの土曜日。
夫は友人と飲みに行くというので
私は、その日の夕食を作らないことに決めた。

子どもたちに、「外に食べにいこうか?何がいい?」と
尋ねてみたものの、芳しい返事はない。
娘はその日、学校で遅くなると言うし
息子は、友達と夕方6時までめいいっぱい遊びたいと言う。
仕方がないので、ほか弁にすることにした。

久しぶりに夕食作りから解放される!!
私は、解放感にどっぷり浸かるべく
その日を迎えたのに
いざ当日、時間を持て余して、手持ち無沙汰で落ち着かない。

キッチンに立たない私は、一体何をすればよいのだろう?

料理をしないので、買い物に行かなくてもいいし
献立を考えなくてもいいので、頭の中も空っぽでよい。
その空白の時間を楽しみたいと思っていたのに。。


「買って食べればいいじゃん」
「外に食べに行けばいいじゃん」と
ほぼ料理経験のないまま結婚した私は
料理が不得手で手先もかなり不器用だ。
家族の食卓を担って20年近くになっても
未だにレパートリーもたかが知れている。
その証拠に子どもたちに「今日のごはんは何がいい?」と尋ねても
「カレーライス」「唐揚げ」「ハンバーグ」「麻婆豆腐」「うどん」と
かなり限定された答えが返ってくる。
「他には?」と聞こうものなら、返答に窮するくらいだ。

料理なんてめんどくさい、私になんて無理だあ〜と思いながら
それでも必要に駆られて
一日三食作ってきた。
すると、こんな私の頭の中でも
食べたいもの、食べさせたいもの
作りたいもの、作っておきたいものを
考える時間が大半を占めるようになるのだな〜。

その日、子どもたちとお弁当を食べながら
私は、子どもたちに聞いていた。
「明日のごはん、何がいい?」