いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

顔いじり

鏡で顔をじっと覗き込んで、のけぞった。
なんだ、この、シミ、しわ、くすみ、はりのなさ!!

コロナによる外出自粛で
ほぼ家の中で過ごす生活。
買い物などの必要最低限の外出時は
もちろん必ずマスク。
家族以外、自分の顔を人目にさらすことがなくなり
いつの間にか、すっかり化粧をしなくなっていた。

化粧をしないから、鏡を見る時間は少なくなり
おまけに近眼も手伝って、自分の顔をまじまじと見ることから
遠ざかっていた。

こんな生活がすっかり板についた頃
緊急事態宣言が解除された。
なんだか、ちょっと、気分的に明るくなり
久しぶりにゆっくりと、鏡を覗き込んでしまったのだ。

わあお、、
思わず目を塞ぎたくなるような光景が
自分の顔に広がっている。
私は自らの顔に緊急事態宣言を出さざるを得なかった。

ハトムギ化粧水とニベアですむほど
50歳目前の肌は、甘くはなかったようだ。

若い頃から美容に興味がなかった私は
肌のお手入れも結構適当だった。
シミとかしわとかは、今に始まったことでもないし
たぶん、年齢より肌は老化していることも自覚しているが
気にしてもしょうがないとどこか思って
見て見ぬ振りをしてきた。。

今、鏡に映る自分の顔に
そのツケが一気にのしかかってる感じで
いくら美容に無頓着な私も
これはまずいと思うくらいだったのだ。

急遽ドラッグストアへと走り
ネットで調べた基礎化粧品をゲット。
念入りに洗顔し、念入りに保湿を繰り返す。
これって、結構時間がかかるものなのだなと
改めて思った。

いやはや、自分の時間を自分の顔のお手入れに
これほど費やしたのは、人生で初めてかもしれない。

やってみると、これがなかなか興味深い。
他人から見れば、おそらくなんらの変化も感じないのだろうが
毎日毎日鏡を覗き込むと
あれっ、あらっという感じで
小さな変化があることに気づくのが
結構楽しい。

美容に時間をかけるなんて、時間がもったいないと思っていたが
顔いじりの時間がこんなに楽しい時間だということを
この年になって初めて知ってしまった。
ちょっと癖になりそうだ。

コロナの緊急事態宣言解除に続き
次は、お肌の緊急事態宣言解除を目指し
顔いじりに励む毎日である。