いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

楽しむ努力

外出自粛で、ネット生活にどっぷり浸かっていたら
すっかりソクラテスの気分になってしまった。
無知の知
自分が何も知らないことに愕然としている。

動画に映画にドラマ。。
もちろん見ることはできる。
一時的に楽しめるものもある。
だけど、楽しむことが中途半端なものが結構ある。

なんだこの中途半端感と思った時
自分にはそれらを楽しむ受け皿がないことに気がついた。
作品に伏流している背景、情報、知識を知らないから楽しめないのだ。

楽しむためには、楽しむための努力が必要だという
当たり前のことを今さらながらに思い出している。

若い頃、コンサートに行く前には
前もって、そのアーティストのアルバムを聞いて曲を覚えたではないか。
初めての地へ旅行するときには
前もって、観光情報を調べたり、旅行計画を練ったではないか。
そうそう、あれは、まさしく、楽しむための努力だったのだ。

では、動画や映画やドラマを楽しむための努力とは何だろう。

あっ、そうだ、歴史だ!!

歴史の流れ、出来事、人物の知識がなければ
映画のセリフ、ドラマのワンシーンに込められた
作り手の思いなど想像できるはずもない。

伝統文化や伝統芸術はいざ知らず
たとえ大衆文化であろうとも
それらは必ず歴史の流れのなかにあるはずで
歴史を知らないということは
文化に接する上での致命傷である。

私が学校という場で学んだ歴史は、全て受験のためのものだった。
だから、受験と縁が切れた途端、私の頭の中から
すっかり歴史の知識も消え失せた。

まあ、なんて、もったいないこと。

歴史は、受験のためのものなんかじゃない。
映画を楽しむため
ドラマを楽しむため
youtubeを楽しむためのもの。

なんだ、歴史は、文化を楽しむため
人生を楽しむためのものではないか!!

今、私は、息子のために買った
マンガ世界史全集、マンガ日本史全集を
むさぼるように読んでいる。

この年になって、本当に、生きた勉強をしているよ。