いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

笑えない話

前回のつづき・・・

息子の通うこども園の保護者会の役員ママたちと食事をした後のこと。
家に帰り、その時の会話を思い出しながら、ふと気づいた。
なんだか、笑えなかったなあ。。。

仕事に育児に家事にと
一日24時間じゃ足りないくらい忙しい世代の彼女たち。
くらしに不満がたまるのは、必然のことだ。
愚痴や嘆きが会話の端々に出てくる。
そして、やっぱり、その不満の矛先は
一緒に暮らす家族、その中でも最も近しい存在の夫へと
向かってしまう。

会話を聞いてて、思った。
本物なんだよね、夫への不満が。
保育園児をもつ若い彼女たちだから
結婚してそう年数も経ってないはず。
昔だったら、夫の不満をいう若い妻の姿の中に
かすかなのろけが見て取れて
あーあー、幸せなのねえ、聞いてらんないわあ。。と
なっていたように思う。

ところが、彼女たちの話は、
夫が思うように動いてくれないという不満が
今にも破裂しそうなくらい、膨らんでいる。
人のだんなさんのことだけに
同意もできず、否定もできず。。。
わっ、笑えない。。。。

今の世の中、笑えない話で持ち切りだ。
本当は、アハハと笑ってすませそうな話も
それをいかに解決すべきかと
原因や結果を追求する時代。

私を含め、今の子育て世代は、おそらく
自分流とか自己実現とかいう言葉を鵜呑みにし
自分の人生すべてが
自分の努力次第で手に入れることができるという
幻想を抱いて、大人になった。

もし、自分以外のことが
いや自分自身でさえもままならないという
この当たり前のことが、身にしみて理解できていたら
目の前に起こる現実は
ただの現象であって
その現象をたんたんと話すのであったなら
おそらく、多くの話が、笑えるんだろうなあ。