いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

前髪の潔さ

5年ほど前から、髪型はほぼ変わらなかった。
肩甲骨に届くかどうかの長さを保ち
前髪は長め。
いつも一つに結んで過ごしてきた。

数ヶ月に一度、美容院に行って
毛先をそろえボリュームを落としもらう。
だけど、カットしても
結局、ゴムで結ぶ。

そのうち、私は、だんだんと髪を切るのが面倒になってきた。
予約する手間、シャンプーとカットとセットにかかる1時間強の時間を考えると
「どうせ、結んじゃえば一緒なんだよね〜」と
だんだん私の足は、美容院から遠のくようになった。
ひどいときには、半年も行かない時もあった。

そうすると、今度はもう、自分がどんなヘアスタイルにしたいかさえ
分からなくなってくる。
切りたいのか、のばしたいのか
結びたいのか、セットしたいのか。
黒髪がいいのか、カラーしたいのか。
私に似合う髪型にしてください!!
美容師さんが一番嫌う言葉を発したくなるほどだ。

先日、息子が小さい頃のアルバムを見たいというので
一緒に見ていた。
息子が小さいということは、私は若い。
若かりし私は、短めの髪にカラーをしていた。
ショートには変わりないが、その時々で
微妙にスタイルが違う。

あの頃は、こんな髪にしたい、あんな髪にも挑戦したい
このカラーで、あのカラーでと
ヘアスタイルを楽しんでた自分を思い出した。
そして、その当時、私の前髪はいつも眉上だった。

前髪を切ろう!!
久しぶりに、髪への意欲が舞い戻った。

善は急げ。
翌日、私はすぐに美容院へ。
鼻まで隠れる長さの前髪を
眉の長さまで、パツンと切ってもらった。

切った前髪の潔さに、しばらく自分で見惚れていた。