いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

過去の自分との折り合いのつけ方

時々、昔の自分の悪態を思い出し
顔から火が出そうになる。

人を非難したり、感情を思い切りぶつけたり
時には裏切ったり、自分勝手な行動をしたり。
子どもの頃から、大人になっても
学校でも、家庭でも、仕事でも
こんなことやってしまった
あんなこともやらかしたと思い出すたびに
今ある自分が恥ずかしくなる。

過去の自分の積み重ねで
今の自分があると思うと
今の自分は過去の延長線上に自分はあらねばならないという
意識が働き、悪態を重ねた自分の過去を
あの時は仕方なかった、あの時はこういうことがあったから
あの時はあの人のせいで、、と
過去の自分を清算できずにいた。
ましてや悪態をついた過去の自分を正当化している。
なんたる悪態ぶりであろう。

どおりで、反省しても後悔しても
悪態の数々がなくならないはずだった。

人はいくつになっても生まれ変われるとかいうけれど
そんなの嘘でしょと思っていたのだって
過去の延長線上にしか今の自分はなく
未来の自分もその延長線上にあるとどこかで思っていたからだ。

何とかして、過去の自分と折り合いをつけたい。

そうずっと、思っていたのに
なかなか折り合いが付けられずにいた。
いや、どうやって折り合いを付ければよいか
分からなかったと言っていい。

過去の自分は、変えられないけれど
それを否定するでも肯定するでもなく
ただそうだったとありのままに受け入れる
言葉をずっと探していた。

そうして、やっと、その言葉に出会えた。

「あの時、ほんとヤなやつだったなあ〜」

そうつぶやくと、言い訳も何もいらなくなった。

自分のことを「ヤなやつっ!!」ということで
自分のことを客観視し
過去の自分をしょうがないなと笑える。
これがなんとも快感である。
ようやく折り合いがつけられそうだ。