いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

ハブ友達

おととい、中学時代の友人から突然電話があった。
彼女とはこの十数年、年賀状だけのやりとりになっていたので
本当にびっくりした。

なんでも、近々、中学の同窓会をしようという話が
同級生間で持ち上がっていて
私にも連絡してくれたというわけだ。
久しぶり、それも電話だったにも関わらず
互いのぎこちなさも、最初の二言三言で
あっというまに30数年前にもどり
あのころと同じようにおしゃべりした。

彼女は、私の数少ない友達の一人。
私は、友達を作れない人間だが
ときどき、彼女のような人間が
そんな私に面白がって近づいてくる。
そうして、個人的に仲良くなって友達になるのが
私の友達づくりのパターンである。

そういった感じの友達だけに
その友達には、大勢の友達がいる。
そして、彼女の大勢の友達は、私のようなタイプの人間が多い。
私は、彼女とはつながっているが、彼女の友達とはつながっていない。
グループでの付き合いが苦手な人には
必ずこういう彼女のようなタイプの人間がいて
そうして何かのときはこうやって連絡が来る。

私が、彼女のことを親友と思っているように
彼女の友達もおそらく彼女のことを親友だと思っていると思う。
そのことを中学時代は、彼女は私だけの友達なのにと内心やきもちを焼いたりしたのも
懐かしい思い出である。

彼女を中心に情報が発信され、集約される。
これって、ハブ空港に似ている。
そうか、人間にもハブになる人が必要だよね。
彼女は私の「ハブ友達」。
我ながら、いいネーミングだ。