いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

やらせ母の日

昨日は母の日だった。
毎年母の日は、夫が気を利かせ
プレゼントを用意し、そのプレゼントを息子が私に渡す、、
というシナリオの元に母の日が過ぎていく。
今年もまた、夫が用意したプレゼントの「メロン」を
息子からもらった。

そうそう、やらせなんですよ。
や、ら、せ。

子どもが小さい頃だったら、これも当然ありだが
彼ももう小学6年生。お小遣いだってあげてるし
お店で買い物だってできる。
字だって書けるので手紙も書ける。
なのに、なんで、今年もまだ、夫の仕込んだプレゼント!?
息子に気持ちがないんなら、それでいいんじゃないの!?

昨日は、気分がいまいちだったこともあり
このやらせ母の日が妙に自分の中でひっかかり
何やらムクムクと怒りが沸き起こってきた。
そして、その怒りの矛先は、夫へと向かったのである。
(まあね、息子に向けるわけにはいかないので。。)

「あのさあ、今年で、やらせ母の日やめにしよっ!!」

プレゼントを用意してくれた夫に向かって
私は語気を荒げて提案。(すまん、夫よ)
夫もさすがに気を悪くしたらしく
私の顔も見ずに「いいよ💢」と返事した。

こうして、私は、やらせ母の日を卒業したわけであるが
一歩先にやらせ母の日を卒業していた者がいた。
それは、娘。
む、す、め。

家を出て一人暮らしをしている娘からは
昨日の母の日、電話一本、ラインひとつ、なかった。(とうぜんプレゼントも)
昼間、夫の前で勇ましく、やらせ母の日の卒業宣言をしながら
夜遅くまで、いじましく娘のラインをチェックする自分。
すでに、やらせ母の日が懐かしくさえ思えてきた(はやっ!)

そして、そして
来年は、本物の母の日になったらいいなと夢見ながら
眠りについたのである。