中学生の長男は、どうも、感覚が鈍い。
そういうのって、気持ち悪くないの?
そういうのって、痛くないの?
と、見ているこちらが、気になるのだが
本人は、いたって、平気だという。
例えば、靴。
スニーカーの足の甲を覆う布、、「シュータン」。。
これって、ふつうは、しっかりと引っ張り出して
ピンと伸ばしてから履くものだと思うのだが
息子のシュータンは、いつも折れ曲がってるし
ひどいときは、中に入り込んでしまっている。
さらに、彼の靴の中には、いつも砂が入っている。
ワタシが子どもの頃など
靴の中に砂が入ったら、それこそ、大騒ぎ。
わが靴の中に、砂の一粒も入らせん。。と
必死の形相で靴をパタパタとはたいたものだったが、、
息子ときたら、ほぼ毎日
学校のグラウンドの砂を靴のなかに忍ばせ
ざらざら言わせながら、平然と帰ってくる。
靴の砂を払ってから帰っておいで、、と
息子に何度言っても
彼は、靴の中の砂と共存できるので
ワタシのお願いなど、右から左、、
結局、靴の中の砂と共存できないワタシが
毎日、彼の靴をパタパタと払う羽目になっている。
息子のこの感じは、もちろん、靴に限ったことではないわけで
親としては、、
おいおい、息子よ、こんなに鈍感で、大丈夫か?!
と、思うばかりだったのだが。。
まさか、この息子の鈍感力が、発揮されるときがくるとは!!
それは、歯の矯正である。
息子の歯の矯正は、抜歯が必須だった。
健康な歯を抜くことに、抵抗があって
どうしようかとさんざん迷った。
昨年、夏、意を決して(息子より、ワタシのほうが)
矯正を始めた。
彼の口の中には、少しずつ矯正器具が装着され
同時進行で、上の歯を2本抜いた。
これから、また、少しずつ器具が増えていく予定である。
痛がりで、怖がりのワタシが
息子の立場だったら
歯を抜いたり、矯正器具を着けられたら
しばらくは、痛みと違和感で
絶対大騒ぎするに違いない。
けれど、息子は、違った。
歯間を広げるために奥歯にゴムを入れた時も
抜歯をした時も
前歯にワイヤーが着いたときも
痛みや違和感を訴えたのは、その日だけで
翌日には「結構、大丈夫」となり
さらにその翌日には「もう、平気」となった。
器具を装着するたびに
歯医者さんには、1週間ほど違和感や痛みがありますよ、、と
言われていたものを
息子は、2,3日で、やすやすと乗り越えてしまった。
親にとって、こどもが、痛い痛いと訴えるほど
つらいことはない。。
息子の歯の矯正で、初めて、強く、思ったよね。
「鈍感力、バンザイ\(^o^)/」