いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

割り切れないこと

娘が車を買った。

軽の中古車だけれど

彼女が、自分で調べ、自分でお店に出向き

自分で買った車だけに

喜びもひとしおの様子。

アパートの駐車場に止めた車の写真が

ラインで送られてきた。

 

その写真を見て

無事納車まで済んでよかったよかったと思いながら

ワタシがチェックしたのは、車のナンバー。

希望ナンバーにはしなかったらしく

どんな数字が並んでいるのかちょっと気になった。

 

4桁の奇数の数字だった。

 

ネットで調べてみると

なかなかいい数字が並んでいるようだった。

迷信の類は、信じ始めるとキリがないので

なるべく信じないようにと自分に言い聞かせているが

ときどき、何かあると

やっぱりこうして気になってしまう。

 

さて、調べてみると

数字は、偶数より奇数のほうが好まれるらしい。

それは、偶数だと割り切れるからだと書いてある。

結婚式のご祝儀に2万円はよくないというし

そうそう、夫の母は、お正月のお雑煮の具材を必ず奇数個にする。

そのくらい、割り切れる数は避けたがる。

 

生きていく上では

物事を割り切って生きていくほうが

ずいぶんと楽じゃないかなと思える。

でも、割り切れないことのほうが圧倒的に多い。

その割り切れないものやひとやことに

ワタシたちは生活の多くの時間を費やしている気がする。

 

だけど、数字は割り切れないほうが縁起が良いという。

これが迷信だとしても

奇数は割り切れない、だから良いのだという思想に

大切ななにかが込められているような気がして

娘の車の写真を見ながら小さな感動を覚えた。