いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

インフルごはん

ここ最近、インフルエンザが流行ってるとは聞いていたけれど

先日、中3の息子もインフルエンザに感染(泣)

 

始まりは、突然の小さな咳。

もうすぐ学校のテストがあるというのに

まるでそれから逃げるように

テレビやYouTubeにどっぷりと浸かっていた息子。

『もうすぐ、学校のテストだから、ストレス咳じゃな〜い??』

などとからかっていたら

それから1時間後、急激に体調悪化、発熱。

 

コロナかインフルか。。

 

発症から24時間経った頃に、病院を受診、検査。

で、インフルエンザAと判定。

 

息子曰く『コロナより、今回の方がきつい。。』

確かに、40度超えの熱で、意識朦朧。

大食漢の彼が、丸2日、水分以外取ることができなかった。

 

受診当日に服用した抗インフル薬が

幸いにも効果があったようで

翌日には、熱も37度台に下がり、ちょっと安心。

 

熱が下がって、ようやく我が身の空腹の自覚できた息子。

何が食べたい?と聞くと

おかゆ、味噌汁、うどん、、と

あっさりめの塩味、醤油味、味噌味の和食をほしがった。

 

病み上がりの身体が欲するものは

どの世代も共通してるのかもなあと思いながら

ふと、日本以外の国の人は

病み上がりにどんなごはんを食べてるのかなと思った。

 

まさか、麻婆豆腐?

まさか、チーズフォンデュ

などと勝手に想像しては(きっとあり得ないが、、)

あーー、和食は簡単でよかったなと思うのであった。

 

 

 

 

 

 

夏太り

9月に入ったというのに、いつまでも暑い。

秋は一体いつやってくるんでしょう?

 

6月ごろからエアコンの効いた部屋でほぼ1日を過ごし

暑いから熱中症になっては大変などと言い訳をして

買い物に行くのにも、ちょっとその辺まで出かけるのも

すべて車で行き来してたこの4ヶ月。

案の定すっかり太ってしまった。

 

涼しくなったら、秋になったら、、、

歩けば、自転車に乗れば、、、

このぐらいの体重増加などへっちゃらさ、、と

思ってた自分に、もはや後悔しかない。

 

今日もまた、秋の気配を感じるどころか、蒸し暑い1日。

いろんな意味で、こんなに秋が待ち遠しい年はない。

 

 

 

新聞やめたら、テレビもやめた

後期高齢者、ひとりで暮らしている母。

先日、その母が、こう言った。

「新聞代もったいないからさあ、新聞、や・め・た。」

 

ワタシの実家がある町は

平成の大合併という小泉政権の悪政以来

人口は減少の一途をたどっている。

 

昔は、家の近所に数軒あったお店も

今では、1軒のみとなってしまった。

買い物するには隣町に行かなくてはならないが

そこに行くためのバスは

2時間に1本しかない、、そんなところである。

 

だから、ちょっと心配したのだ。

新聞をやめて、世事から遠ざかったら

ひとり暮らしの老人(=母)は

一日中テレビばかりぼーっと見て

頭がぼけてしまうのではないかと、、

 

しかし、そんなことは、まったくもって杞憂だった。

 

母が新聞をやめて、ひと月ほど経った頃

実家に顔を出した。

ワタシが「新聞やめたら、テレビばっかり見てるんじゃない?」と

探りを入れてみると

母曰く「それがさあ、テレビ全然見なくなったんだよ」

 

え?

ホント?

 

だけど、理由を聞いて、至極納得した。

 

新聞を取っている時まで

母は、テレビ番組の情報は、新聞のテレビ欄から得ていた。

新聞をやめてしまった母は

当然、テレビに関する情報を得ることができなくなってしまった。

情報がないので、テレビへの興味や関心がすっかり薄れてしまったという。

 

そして、今や、母の情報源は、youtube

趣味である家庭菜園や洋裁のチャンネルを検索しては

日々、有益な情報を仕入

仏教関係のチャンネルで、お坊さんの説話を

ラジオのように聞いている。

 

今や、新聞の購読者は減り

テレビは視聴者が減っていて

どちらの業界も死活問題である。

 

もうずいぶん前から

若い人は、新聞を購読しない人が増えたし

テレビを見ない人も増えた。

新聞やテレビは、すっかり高齢者のメディアと化している。

 

だけど、高齢者(=母)が

新聞の購読をやめたら

次には、案外、あっさりテレビを捨てるのだということを知った。

そして、その高齢者が

おもしろい、おもしろいと

YouTube沼にどっぷりはまっているのを目の当りにしたら

新聞やテレビの危機は、思っている以上に

すぐそこまで来ているよなと思った。

 

 

かびパン

ワタシの平日のお昼ごはんは

とにかく、手をかけず

ささっと食べることが

最大の目標なので

ほぼ、トーストとヨーグルトという

朝食的昼食である。

 

昼食のメインとなる食パンを

ここ最近は、ホームベーカリーで焼いている。

一斤焼いて、6枚切りにして、毎日2枚食べ

3日で食べきるペースだが

土日が入ると、3日で消費できない。

だから、1斤のパンを消費するのに5日ほどかかるときもある。

 

で、まさしく、今日は、そんな日だった。

食パンを焼いたのは、先週の木曜日だったので

今日で5日目。

 

さてさて、今日という日にも、また、お昼がやってきて

どーれ、食パンを焼きましょうか

パンを手に取った。

あ、、こ、これは、、

食パンに、何やら、青い斑点が、、

 

か、カビだ。。

 

その瞬間、ワタシは、思った。

懐かしい~~。

 

子どもの頃は、市販のパンも

数日たつと、よく、カビが生えていたものだ。

学校では、机の中に入れられ

すっかりその存在を忘れられた給食のパンが

かびパンとなって発見されたときは

そりゃもう、教室で、大騒ぎだった。

 

ところが、今じゃ、市販の袋パンにカビが生えるのを見ない。

消費期限を過ぎても、一向にカビが生える気配がない。

 

さて、ワタシは、食パンに浮かび上がった青い斑点を摘み取り

いつものようにトースターで5分焼いた。

そうして、かびたパンと、かびないパン

いったいどっちが体にいいんだろうかと思いながら

そのパンにバターをたっぷりぬって、食べたのでした。

 

 

 

ベリーショート

髪を切った。

短く切った。

耳を全部出して

後ろはちょっと刈り上げた。

いわゆるベリーショート。

 

この数年で

白髪は増えてきたし

もともと少し、くせ毛だったのが

ここ最近は、ホルモンの影響か

くせ毛に拍車がかかり

髪のうねりがものすごいことになってきている。

 

切るんなら、思いきり切ろう!

そうして、この夏、バッサリ切ったというわけである。

 

結構、似合ってるんじゃない!!

上機嫌で美容室を後にしたのだが

家に帰ると、家族には不評。

あまりに短すぎると言うのである。

 

しかし、もう、この年となれば

そんな雑音も右から左にできる。

自分がいいと思うものが

自分には一番心地いい。

 

万人受けのするヘアスタイルを

アラフィフ女に求めても、無駄というものさ、、と

心の中でつぶやく。

 

さてさて、ヘアスタイルはもちろん気に入ったが

それには、さらなるおまけがいくつもついてきた。

髪を洗うのはめちゃくちゃ楽になったし

ドライヤーで乾かす必要はないし

セットは、髪を濡らして、オイルをつけるだけ。

おまけに、重ための前髪にしてるので

眉毛さえ書かなくても大丈夫になった。

(たんなるズボラか!?)

 

若いころは、人の意見に振り回されたり

どこにあるとも知れぬ世間の目をずいぶんと気にして

生きてきたけれど

年を重ねるたびに

自分がいいと思ってるんだから、いいじゃん、、と

開き直れることが増えてきた。

そんな自分に気づいたとき

あーー、年を取るのって案外楽しいなと思うのである。

 

 

 

 

 

 

 

麦茶パラダイムシフト

今年の夏は、暑い。

冷蔵庫の麦茶が、すぐになくなってしまう。

 

これまで、麦茶は、ずっと、やかんで沸かして作ってきた。

やかんで沸かして麦茶を作ると、冷えるまでに時間がかかる。

 

それでも、昨夏までは、この方式で

なんとか我が家の麦茶の需給を回せていた。

けれど、今夏、部活を引退した中3の息子は

ほぼ一日家にいて、麦茶を飲む、飲む。

さらには、更年期中のワタシも

常に喉が渇き、麦茶を飲む、飲む。

 

かろうじて、保たれていた我が家の夏場の麦茶は

需給のバランスがぐらぐらと崩れ始め

夏休みに入った途端、需給がひっ迫する事態となってしまった。

 

気づけば、麦茶はやかんで煮出して作るモノという固定観念

長らく縛られていたワタシは

お茶パックのパッケージに水出しの文字を見ても

なんと邪道な、、と完全に無視していた。

 

しかし、背に腹は代えられないというわけで

とうとう、その邪道を突き進む決心をしたのである(大げさな)

 

これまで、麦茶を飲むためには

大きなやかんでお湯を沸かし

麦茶パックを入れてしばし煮立たせ

それから、冷まして、ポットに移し替え

冷蔵庫に入れて、さらに冷やすという過程を経なければならなかった。

それが、麦茶の王道だと思い込んでいた。

 

ところが、邪道を進んでみると、もう引き返せなくなった。

だって、ほ~ら、

麦茶ポットに水を入れ、麦茶パックをポンと放り込めば

それで、はい、おしまいなのだから。

いろんな手間が省けた上に

ガスも使わないのでガス代も減り、一石二鳥。

 

なんだ、なんだ、こっちが、王道ではないか!!

 

子どもの頃は、今より水道事情が悪く

生水を飲むとおなかを壊す、、と

周りの大人によく言われていた。

 

でも、今は、水道事情はいい。

おまけに浄水器もある。

生水を飲んでも大丈夫なうえ

おまけに、おいしい。

だから、浄水器からの生水を普通に飲んでいる。

 

それなのに、それなのに

麦茶だけは、煮ださなければならないのだと

へんに固執してきた。

あーあー、早く、水出しにすればよかったよお、、

2023年にもなって、嘆いている始末である。

 

さて、麦茶でさえ、こうである。

この世の中のいろんなことは

時代や状況の変化に合わせて

これまでの方法を見直すことは欠かせない。

そのほうが、ずっと効率的だったり

合理的だったり、経済的だったり

みんなを幸せにしてくれたりするかもしれない。

 

この国のいろんな問題は

為政者が過去、王道と言われたものに今でも必死にしがみつき

思考を停止させているからだよなと

水出し麦茶を飲みながら、思ったのであった。

 

 

スイカの夏

実家で一人で暮らす母が、車を手放した。

 

ワタシが生まれた町は、かなりの田舎。

それでも、昔は、車がなくても

そこそこ生活していけるだけのお店はあった。

 

しかし、小泉政権時代の

平成の大合併の大合唱に踊らされたわが田舎町は

隣の市にほぼ吸収される形で合併してしまった。

 

以降、少子高齢化のあおりをまともに受けてしまい

今では、実家近辺で残っているお店は

とうとう一軒だけになってしまった。

そのお店の買い物では、とうてい暮らしに事欠く。

 

なので、母が車を手放して以来

ワタシの車に母を乗せて

月に1,2回ほど買い物に連れて行くようになった。

 

一度の買い物で

2週間からひと月分の食料品や日用品を買うわけなので

老人の一人暮らしとはいえ、かなりの量になる。

 

買い物を終えると、大量の荷物を前に

ひとりでこんなに消費するのか!?と

毎度思ってしまう。

 

6月終わりのある日のこと。

母を車に乗せ、買い物へ行ったところ

一人暮らしなのに、なんでこれを!?

というものを母は買い求めた。

 

それは、「スイカ」。

それも、大玉スイカ

重さは10キロくらいはあったんじゃないかな。。

 

売り場からレジに持っていくのも

レジから車まで運ぶのも

車から家の中まで運ぶのも

もちろん、ワタシの仕事である。

 

ワタシは、スーパーで大玉スイカを買ったことはない。

イカはそれほど好きでもないし

大玉スイカを買えば、大量の生ごみが出るし

それに、大玉スイカが入るほどの冷蔵庫を持ってない。

 

なので、スイカに何の興味もないワタシに

イカを運ばせる母に対して

ちょっと毒づきたくなってしまった。

 

そんなワタシの心の内を知ってか知らずか

母は、スイカを前に、にこにこ顔である。

そうして、家に帰ると

大玉スイカをパッカンと割って

「ほ~ら、半分あげる」とのんきに言う。

 

いやいや、ワタシはスイカはいらんのだ、、と思ったが

そう言ってしまえば、身もふたもないので

黙って、もらって帰ることにした。

 

イカを買ったその日は、めちゃくちゃ暑かった。

長時間の車の運転と買い物で体力もすっかり消耗。

ようやく我が家にたどり着き

とりあえず何か食べようと

母からもらったスイカを食べた。

 

イカを食べるのは、数年ぶりだった。

一口食べたら、なんだかもう、手が止まらなくなった。

そうして、気が付いた。

「スイカって、こんなにおいしかったの~~」。

 

以来、母がスイカを買うのに、嬉々として付き合う。

母とスイカにあっさり懐柔されてしまった

今年のワタシの夏である。