いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

その日

家族の誕生日がくれば、お祝いをし
家族の命日がくれば、手を合わせる。

すごくうれしかったこと
ものすごく悲しかったこと
とんでもなく楽しかったこと
とてつもなくつらかったこと

そんなことがあった日が
カレンダー上で巡ってくるたびに
その日のことを思い出す。

その日は、いつだってよかったはず。
いつだって起こりえたはず。
その日でなければならなかったのは
なぜなんだろうかと
ときどき思う。
その日である偶然と必然。

年は変わっても、その日は
また訪れる。
そして、思い出す、その日のことを。