いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

母親の自覚

大学生の娘が
「お腹が痛くなって病院に行ってきた」との
ラインを送ってきた。

えっ。えーー。
こんな時、私はすぐテンパる。

病気に弱いのだ。
自分ではない。
子どもの病気に弱いのだ。
すぐにおろおろしてしまうのだ。

もしや、重大な病ではないかと
想像してしまうのだ。
どのくらい痛いんだろうか
どのくらい苦しいんだろうかと
考えてしまうのだ。

子どものことなのに
まるで、自分がお腹が痛くなってしまったかのようなのだ。

子どもをこの世に産み出して
へその緒を切って
物理的つながりはたたれた。

けれど、子どもが病気になったり、けがをしたとき
その痛みは、とても自分の外側で起こっていることとは思えない。
自分の体と子どもの体がやはりどこかでつながっているという
感覚におそわれる。

この感覚がいつも私に自分が子を産んだ母親であることを自覚させるのだ。