今年もお正月がやってきた。
と書いてみて、ふと思う。
さて、お正月というものはやってくるものなのだろうか。
人間がお正月という時間に向かっているのだろうか。
などと、新年早々、面倒くさいことを考える自分がいることを考えると
人間は動かず、動く時間の上に乗っかって、お正月に連れていかれているような気がしてくる。
ドラえもんのタイムマシンの上に乗って、お正月にたどり着いたという感じ。
けれど、またふと思う。
そうであるなら、動かない人間がなぜ年を取るというのか。
しわが増え、白髪が増え、経験が増え、体も精神もいい意味でも悪い意味でも
確実に老いていく。
人間が物理的変化するなら、やはり人間がお正月の方に向かっているのだろうか。
はたまた、また思う。
時間は、前向きなのか、後ろ向きなのか。
人間は未来を見て生きているのか、過去を見て生きているのか。
この世は不思議なことだらけ。
50年生きてもわからないことだらけ。
そして、多分、死ぬまでわからないことだらけ。
それでも、分からないことだらけに囲まれながら、今年も生きていく。
分からないことを無理に分かろうとしない。
分からないことを無理に言葉にしようとしない。
不思議だなあと思いながら、その不思議さに感謝して生きていく。
それが、今年のワタシの抱負。