この一杯のために
去年のクリスマス、ワインを飲んだ。
白のスパークリングワイン
なっ、なんて、おいしいの
以来、すっかり、ワインに、はまってしまった。
先日、近所の酒屋さんで買ったワインが、これまたおいしい
ほんとは、毎日でも飲みたいところだけれど、
翌日、寝坊するのは、目に見えている
週末、心置きなく、このワインを飲むのを楽しみにして
ここのところ、毎日を過ごしている
主人は、ほぼ毎日と言っていい晩酌を、とても楽しみにしている。
これを済ませれば、あともう少しで、、そんな浮き足立つ気持ちを抑えながら
晩酌するまでの時間をがんばっている主人を見るたび、
そこまでして、飲みたいものなのかなあとずーーっと思ってきた。
ところが、このワインとの出会いによって、ちょっと男の人の気持ちが分かってきた気がする。
美酒に酔いしれたい
美酒を楽しむためには、その準備が必要だ。
お酒という、ちょっとした非日常の世界に足を踏み入れるためには
日常の世界でしっかりがんばってから、、
煩悩で生きる人間が、美酒によって堕落しないよう、そしてお酒を飲むという
なんとなく後ろめたい気持ちを振り切るために。
よし、今日もがんばったーー。ばんざーーーい
という心持ちになってこそ、、お酒はおいしいのだ。
つまり、二度と戻らない今日この一日を一生懸命に生きるための晩酌。
女性は、男性に比べて生命力が強い分、なんだか、このままずっと生きつづけるような
気がしてしまう。明日のこと、あさってのことばかり気にかかってしまう。
実は、それって、今日この一日を大切にできていないということかもしれない。
よし、今日一日をがんばって、この一週間をがんばって、
この一杯のために