YouTubeなるものの存在に時間を奪われ
生活を支配されていると恐怖を感じるようになったのは
つい数か月前のことである。
専業主婦の私は、働いている人、学校に行っている子どもたちなんかに
比べれば、断然に自分の時間があるわけなのだが
気づけば、あっという間に夕方になっている日がある。
慌てて、洗濯物を取り込み、夕食の準備をする。
自分の時間を自由に使っているつもりが
自分の時間を巨大な何かに奪われている。
この世には、時間泥棒がいる。
本当に「モモ」の世界である。
YouTubeは、本当に便利だし
いろんな情報を得るためには最強のモノだし
ちょっとした心の癒しにもなる生活必需品だけれど
このままでは、これから先、残りの人生の大半の時間を
YouTubeに差し出すことになりかねない。
YouTubeと接する時間を減らさなければと真剣に思った私は
YouTube脱出作戦を実行することにした。
作戦② iphoneのアプリ表示をホーム画面から消す。
作戦③ YouTubeを見るときは、パソコンで見る。
作戦④ iphoneのYouTube視聴は、スピーカーでの音声のみとする。
これら4つの作戦を実行中の今時点での検証をちょっとしてみよう。
まず、作戦①。
以前のようにYouTubeを手軽に見ることができなくなって、今のところ、かなり効果を上げている。
次に、作戦②。
ホーム画面からアプリを消しているとはいえ、画面をスライドさせて
ついついアプリを開いてしまっている。それでも、ホーム画面にアプリが表示されていた時よりもずいぶんましである。
さらに、作戦③。
これは、思った以上に効果があるようだ。パソコンでYouTubeを見るためには、ノートパソコンをテーブルに置き、電源をつなぎ、起動しなければならない。そして、私のノートパソコンはWindows。これが思わぬ相乗効果を生み出している。Windowsはmacに比べて、起動までに圧倒的に時間がかかる。ときには、システム更新とやらで、起動までの時間が果てしなく続いたり、再起動をしたりと、YouTubeにたどり着くためのハードルがぐーんと上がったりもする。また、家族がいるときに、YouTubeをパソコンでの見ることは、iPadやiphoneとは絶対的に違う。持ち運びながら見ることができないので、どうしてもテレビ的視聴となり、ひとりでゆっくり楽しめず、早々に切り上げがちだからである。
最後に、作戦④。
これをやってみて気がついたことは、YouTubeは音声メディアとして十分に楽しめるということ。料理をしながら、手仕事をしながら YouTubeを楽しめるのだという発見によって、時間を有効に使えるようになった気がする。
作戦実行中とはいえ、気を抜けば、すぐにYouTube沼に足を取られてしまう。
時間奪還作戦は、まだまだ続く。