いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

お盆のあと

8月も下旬。

お盆が終わってほっとしたと思って

こうしてパソコンに向かって

カタカタとこのブログを書いているところで

ふと思った。

子どものころは、お盆が終わると寂しかったよなあと。

 

子ども時代は、お盆と言えば楽しみでいっぱいだった。

お祭り、花火、映画、海水浴、、

親戚の家に行ってお小遣いをもらったり

そのお金で友達と遊んだり

夏という季節の開放感も手伝い

数日間楽しいことばかりが続くので

お盆が終わったとたんに

祭りのあと気分になって

子どもながら、感傷的になったものである。

 

それが、いまやどうだ。

お盆が終わると、ほっとする自分がいる。

年を重ね、互いの実家に仏様が増え

仏様と共に過ごす義母や実母も年を取り

夫と手分けして

それぞれの実家のお盆の手伝いをすることが増えた。

だから、お盆の一連の行事が終わると

大事な仕事を終えたようでほっとする。

 

お盆が楽しいだけの時代はとうに過ぎてしまったけれど

仏様と過ごすお盆の良さを年々感じるようになってきた。

 

目には見えないけれど

ご先祖様を迎え、一緒に過ごし、また送り出す。

目に見えるものに振り回される日常の自分を俯瞰し

年に一度、このお盆をきっかけに

雑念だらけの心の中を大掃除している気がする。

そうして、心の大掃除が終わったら、ほっとしている。

 

お盆のあと

二つのほっとをゲットしたら

また俗世で頑張ってみようと思えるのである。