いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「ありのままの私」安冨歩

 

ありのままの私

ありのままの私

  • 作者:安冨 歩
  • 発売日: 2015/07/30
  • メディア: 単行本
 

 これまでに何冊か安冨先生の本を読んだことがある。

生きるための論語

生きるための経済学

複雑さを生きる など

どれも、読み進めるのにかなりの時間を要したし

一度読んでもその中身を理解できたかと言われれば

答えはNOかもしれない。

 

その中で、この「ありのままの私」は圧倒的に読みやすかった。

本の装丁、平易な言葉による説明は

まるでどこかタレント本のようでもあった。

すらすらと読め興味深く、楽しめたが

その中身は、やはり、安冨先生のエッセンスが詰まった

命を張った学問本であることに変わりなかった。

 

この本には、玉田兵吾という詩人の詩がいくつかのせられている。

その中のひとつ

「わたしの好きなこと」という詩は、ショックだった。

けれど、そのショックを受け止めることから

わたしを生きることが始まるように思えた。