いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

記憶の怪

昨日は、あまりの暑さに買い物に行く気にならず

夕食は、ありあわせの材料で作ることにした。

豚肉と鶏肉とピーマンとじゃがいもとニンジンがあったので

酢豚を作ることにした。

 

材料を切り、揚げたり、炒めたりするまでは順調なのだが

そこから先に進もうとすると、手が止まってしまう。

あーー、調味料の分量が分からない。

 

酢豚はこれまで何度も作っている。

調理過程は簡単だし、野菜もお肉も摂れて栄養バランスがいいので

数少ないワタシの料理のレパートリーの一つだというのに

いまだに調味料の分量が覚えられないのはなぜなのか?

 

酢豚を作るときは、10年ほど前に書いたメモ帳を引っ張り出して

まるで、初めて見るかのごとく、ふむふむと調味料を合わせていく。

酢豚だけではない。

多くの料理の調味料の分量が、いまだワタシの頭に記憶されない。

 

それなのに、なぜか他人の車のナンバーは覚えてしまう。

道で車を見かけて

「あれは、○○さんの車だったね」などと言うと

「よく覚えてるね」と言われるので

変な趣味の人間とでも思われてやしないかとどぎまぎする。

 

覚える気などさらさらないものが、なぜか頭に残る不思議。

どちらの数字が自分にとって役に立つのか、火を見るよりも明らかなのに

うまくいかないものである。